眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす


でも、毎日お疲れ様です。



そんな思いを込めて、せめてお辞儀くらいは…と頭をペコッと下げたその瞬間。



───バタンッ!



「ゔっ…!?」



生徒会室の扉が勢いよく開いて、私の頭にクリティカルヒットした。



今日で何度目の不運だろう。



「〜っ、もうやだ……」



泣きそうになるのを何とかこらえて、そんな弱音を吐いていたら。



「ごめん…!!!怪我してない!?」



文字通り顔を真っ青にして、生徒会室から男子生徒が飛び出してきた。



上履きを見る限り、たぶん先輩だということがわかる。