眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす


いつもなら自分の席でお弁当を食べて、5限目が始まる直前まで寝るのがいつものルーティン。



今日はそれが無理そうということで、非常階段に行くことに決定。



凛くんが来るまでになんとか教室を抜け出して、そそくさと目的地まで早歩きする。



非常階段は屋上に続いていて、本来ならばあまり行かないところ。



そこが絶好の穴場スポットだと気がついたのは、つい最近。



梅雨だけど、今日のこの時間は外で食べるにはちょうどいい気温・湿度なんです。



「ふふっ…私、天才」



非常階段にやってきて適当に座ると、顔がほころんだ。