覚えているのは、とても可愛くて妖精さんみたいに笑う子だったということ。



大きなパッチリ二重が特徴で、私と同じくらいの身長。



いつもニコニコしていて、笑顔の絶えない“女の子”。



私が人見知りし始めたはじめの頃に近所で出会って…気がついたら、いなくなっていたの。



1ヶ月一緒にいたかわからない。



別れの言葉もなしにどこかへ行ってしまっていたから、引っ越したことをお隣さんにあとから聞いた。



だからその子のことをあまり知らないし、わかっているのは名前が「リン」というらしいことだけ。