意識せずに出た独り言とため息は、そのまま誰にも聞かれずに消えていく。 …そう、思っていたのに。 「そんなこと言わないで」 「へ……っ?」 突如として聞こえた声。 すっと耳に入ってくるその声は、なんだかとても悲しそうで。 誰の声…?と思ったときには、目の前が暗くなった。 見上げたそこには、この世の人とは思えないほどに綺麗な顔立ちの男の人が立っていて。 「…もう耐えられない。姫、僕をキミの枕にして欲しい」 「……………ま、くら…???」