ガシュッ――と。サイレンサーをつけたそれは、若干高い音を響かせながら、銃口から飛び出した。



「まずい、!!!!!」



俺は咄嗟に二人に近寄り、そして体を抱きしめる。なかば体当たりしたその勢いで、二人の頭を地面に押さえつけ低姿勢をとった。


のは、いいが……



「な、に……してんですか、藤堂さん」

「は?なにが」



「血、出てんぞ。腕から」

「……マジだ」



俺よりも驚いた目で見る生吹。そして今にもため息をつきそうな一輝。


二人の視線の先には、確かに俺の腕から血が出ている。痛い、と言えば痛い。けど、本当に銃弾が僅かに掠っただけだと思う。熱風が当たって火傷しただけかも。