「い、生吹くん……っ」



もしかして、この席を予約してくれたの?
それで二人きりの個室で……こ、告白?
そうしたら私たち、付き合えるのかなっ?



ダメだ!気を抜くと、嬉しさで喋ってしまいそうになる。



もしも生吹くんがサプライズしようとしてくれているなら、今の私は完璧に「場の流れを読まない人」になっちゃうから我慢だ。



「(絶対、口を滑らせないようにしないと……っ)」



唇にギュッと力を込めて、生吹くんを見る。

生吹くんはコートを脱いで、既にリラックスしていた。私がはしゃぐのを時折目にしながら、ツリーと私を交互に見ている。




そして、ポツリと。こんな事を口にした。