「幸せ、だよ……」

「え？」



無意識のうちに口からこぼれた言葉。私のストレートな気持ち。

生吹くんへの、想い。



「生吹くんがそんな風に私を思ってくれるの、幸せだなって思ったの……」

「幸せ？気を使ってるとかじゃ、」

「ないよ、絶対。私は心から、生吹くんの言葉に……。言葉、に…………」

「……美月？」



勢いで言ってしまおうと思ったのに、いざ口にしようとすると躊躇してしまう。

口から飛び出すチャンスを逃した言葉が、まだかまだかと私の口内で暴れる。



「(恥ずかしい……だけど、言うんだ。ストレートにっ)」



意を決して生吹くんを見る。恥ずかしくて涙が出そうだけど、必死に我慢をした。


そして、