「ってことで、これから美月ちゃんの身の回りを小太郎を始めとするMoonがウロチョロすると思うけど、どうか怖がらないで欲しい」
「こ、怖がるなんて……!」
私を守るために、私の側に居てくれてるんだし……。私からしたら、これ以上の感謝は無いくらいだよっ。
「ありがとうございます……。よ、よろしくお願いしますっ」
体が硬いから、さっきの汰生くんのように深くはお辞儀は出来ない。けど、今できる精一杯のお辞儀で感謝を伝えた。
「俺たちからすれば、こっちが美月ちゃんに謝りたいくらいだよ。
総長が姿を見せないせいで、Lunaが暴走しちゃってるんだし。情けないよ」
はぁ――とため息を着きそうなくらい、肩を落とした藤堂先輩。
何か言わなきゃ、と口を開いた。
その瞬間、



