最強王子とフェンス越しの溺愛キス



「Lunaの目的が君だと分かってるなら話は早い。君を全力で守り、Lunaを是正する。

これは暴走族の問題で、生吹くん一人でどうにか出来る問題じゃない。生吹くんは一般人だからね。だから、俺たちMoonが関与させてもらう。

いいかな?美月ちゃん」



背中を丸めて私に尋ねる藤堂先輩。その横で「え?」と汰生さんが、首を傾げた。



「生吹はもう俺らのなか、」

「小太郎――黙るんだ」



「っ!」



一瞬。その場にピリついた空気が流れる。何かを言おうとした小太郎くんに、藤堂先輩が鋭い視線と口調で黙らせたからだ。



「す、すんませんッス……!」



汰生さんがガバッと、藤堂先輩に向かって謝罪のお辞儀をする。すごく深い角度で。

藤堂先輩は笑わないでも「いいよ」と優しく諭し、私への話を続ける。