桜のティアラ〜はじまりの六日間〜

 「えー、アレンさん。あなたは、妻が日本に里帰りする時、快く送り出せますか?」
 「はい、もちろんです」
 「たとえそれが、一年に三回、いや四回だとしても?」
 「もちろん、いつでも好きな時に帰ってもらいたいです」
 「では、一度の里帰りが二週間、いや、三週間になったとしたら?」
 「構いません。自由に好きなだけ、日本で楽しんできて欲しいです」
 「その気持ち、誓えますか?」
 「はい、誓います」
 「よろしい。では次に、美桜さん」
 「は、はい」
 「あなたは、ここでの仕事が好きだと言いましたね。ここで出会えた仲間達は宝物だと」
 「はい」
 「では、もしその仲間があなたの助けを必要としていたら?助けますか?」
 「はい。私に出来ることなら、何でもします」
 「その気持ち、誓えますか?」
 「はい、誓います」
 「よろしい」
 
 由香は満足そうに頷くと、体を反らせながら、ゆったり美桜とアレンに向き合った。