桜のティアラ〜はじまりの六日間〜

 一体なにを?と美桜の様子を見ていた由香とみどりは、やがて呼ばれて入ってきた背の高いイギリス人を見て、驚いて後ずさる。

 「きゃー、何?ちょっと、イケメンよ!」
 「初めまして。アレン・ウォーリングと申します」
 「わっ、しゃべった!えーっと、ナイストゥミートゥ」
 「由香、この人日本語話してるから!」
 「え?そうなの?あ、えーっとマイネームイズ」
 「だから日本語でいいってば!」
 
 由香とみどりは、互いの手を握りながら半ばパニックになっている。

 「お二人のことは、美桜から聞いています。由香先輩とみどり先輩ですね」
 
 アレンが微笑みながら言うと、二人はますます気が動転したようだ。

 「きゃー!名前、私の名前を」
 「お、落ち着いて、由香。とりあえず、話を聞こう」
 「そ、そ、そうね」
 
 そうして二人でしばらく息を整えてから、ようやくアレンの横にいる美桜の存在を思い出した。