「混乱してるみたいですね。もう少しベッドで休みましょう」

ハリーに抱き抱えられ、エリーはベッドに戻される。恥ずかしいという気持ちはあったものの、抵抗することはできなかった。

ベッドに寝かされると、ハリーに頭を優しく撫でられていく。時折、ハリーの指はエリーの耳に触れ、耳介や耳たぶを優しく撫でていった。くすぐったくエリーは身を捩るものの、ハリーに抱き締められてしまい、動きを封じられていく。

「……やっと、こうすることができた。これで安心できる」

ハリーの呟いた言葉に、エリーは「安心?」と聞き返しながら彼の方を向く。すると、唇が奪われる。

「んっ……」

「ッ!?んんっ!」

最初は軽く唇に触れていただけのキスは激しさを増し、舌がエリーの口腔内に入り込んでくる。抵抗する隙さえ与えられなかった。

そのまま何分キスをされただろうか。ハリーの唇がゆっくりと離れ、エリーはぼんやりする頭で「逃げなくちゃ!」と思い、ハリーの体を押し退けてベッドから降りる。だが、すぐに腰に腕を回されてハリーの方へ引き寄せられてしまった。