「お姉様!」
「なあに?レーラ。」
「見て見てっ! アル・シレ・レーラ いでよ、光の玉っ!」
ぽわわっと明るい光が溢れ出す、光の玉が出てきた。
「わあっ!すごいっ!きれいだわねっ!」
「ふふん〜!練習したらできるようになったの!お姉様もやってみてっ!」
「ええと、お願い、まーがれっと!」
ぽわわわっと光る大きな光の玉が出てきた。
「お姉様すごい!まーがれっともすごい!」
「まーがれっと、偉い、偉い!ありがとう!」
「まーがれっと、すごい?」
「うん!まーがれっとすごい!」
「えへへ!ふーらもすごいよ!」
「そお?ありがとう!」
まーがれっとかっわいい〜!!
「フーラ〜!レーラ〜!おやつよ〜!」
「苺パイが冷めちゃうぞー!」
シュリアお母様とカルディお父様が呼んでいる。シュリアお母様はとても美人で、優しい。カルディお父様は他人には素っ気ないが、家族には優しい。そしてとても整った顔立ち。シュリルお母様とカルディお父様は本当に愛し合っていて、とても仲良し。
「「はぁい!お母様!お父様!」」
テーブルにはたっぷり苺のパイ!!おいしそお!
「「いただきますっ!」」
「精霊ちゃんたちも食べてね〜!」
「うん!」
ん〜おいひい〜っ
私達がいちごのパイを堪能していると‥
「すみませーん。フーラ様いらっしゃいますでしょうかー?」
「あ、はい!いますわ!何でしょう?…殿下。」
殿下…レオン・アルフォードは私の幼馴染。昔は殿下だと知らずに普通の男の子だと思ってたのに、殿下だということが発覚し、私は昔までレオと呼んでいたのを殿下に直したの。殿下は私とおんなじ15歳。
「バレっちゃったかぁ。」
「そりゃあバレますわよ。」
「フーラ、敬語はやめてよ〜」
「そんなんじゃ殿下だという示しがつかないじゃない。」
「あ、戻った〜」
いつもふんわりしているけれど、顔だけはイケメンなのよね。
「てかさあ、フー?昔みたいにレオって呼んでよ〜」
「んー。嫌だっ。」
「ね〜え〜?一回だけっ〜!」
「ん゛っ。」
可愛い顔しても無駄っ…っ無駄よ…っ
「だめ〜っ??」
「わかった。レオ?」
「うんっ!」
可愛いっ…!レオ、可愛いいっ!
「ねぇ、フー?僕さ、フーとお出かけしたいっ!」
「えー…殿下はお仕事あるでしょ。」
「うううっ…フーがっ…意地悪するっ…ぐすっ…」
「嘘泣きしても無駄よー」
「しかもっ…殿下呼びに戻ってるしっ…」
うー。レオー。怒られるのは私なんだってばー。
「わかった、わかったわよ。お出かけする?」
「うんっっ!じゃあ行こうか。」
「え?今っ?てか、やっぱ嘘泣き…」
「着替えてきて、フー?僕、可愛く着飾ったフーがみたいなあ?」
「えー。」
「お、ね、が、いっ!」
「うーん。行ってくるわ。」
「やったあー!」
どんなのがいいかな〜私は金髪で細めの髪だから、うすい色のドレスしか似合わないし…じゃあ、このパステルブルーのドレスにしようかな!
「リーサ〜!ちょっと来てくれる〜?」
「はあ~い!何でしょう、お嬢様っ!殿下が今日は来ていましたね!おめかしですか??」
「うー…懇願されちゃったのよ。」
「あらあら!じゃあ、とびっきり可愛くしましょう!!」
「うん〜!」
「今日はこのドレスですか?」
「そうよ〜!どうかしら??」
「とっても可愛いです!!しゃあ、このドレスに合うアクセサリー持ってきますね!!」
そう言ってリーサは可愛らしいパステルブルーの花の髪飾りと、アクアマリンの耳飾り&小さめの指輪を持ってきてくれたの。
「わあ〜っ!かっわいい!!ありがとう!!」
「じゃあ、ハーフアップにアレンジでいいですか?」
「うん!おまかせでっ!」
リーサは器用に髪を結わえてくれたの。
「わあ、かわいいっ!リーサ、ありがとねっ!」
「いえいえ。おやすいごようですよ♪」
「じゃあ、いってくるわ。」
「いってらっしゃいませ、お嬢様っ!!」
「うん!!」