「いや! 全然他に帰る人がいたらいいんだけど、これからも毎晩この時間に1人で帰るんだったら普通に心配で……って初対面なのに俺怪しいか……」 その人はあたふたと私にそう言った。 確かに初対面だし、この人のこと何も知らないけど…… こうやって助けてくれた人だし、絶対悪い人ではないんだよな…… それに、あの繁華街を通って毎回絡まれるのには参ってたし…… ここはお言葉に甘えてみよう。 「あなたが大変じゃないなら……」