凜音は最近ずっとそばにいてくれる。色んな話をして、たくさん笑えるから楽しい!!
最近はちょこっとずつ照れ屋さんが直ってきたかな……?褒めると照れちゃうけど、話すくらいじゃ照れないようになってきた。




今日は休日だから久しぶりに凜音と一緒に出かけてるんだ…!!昼から出かけていて今からお昼ごはんのお店を選ぶところ!!
「凜音〜!昼ごはんどうするっ??」
「別に俺はなんでも〜。流愛が食べたいとこ行こー」
パンケーキ食べたいけど、凜音は食べられるかな……??
「甘いもの平気??」
「めちゃくちゃ甘いのは無理だけど普通に甘いくらいならいけるよ」
そっか、良かった〜〜っ!
「じゃあ……パンケーキでいい??」
「いいぞ、流愛はパンケーキ好きなのか?」
パンケーキってよりは甘いものが、かな〜??コンビニスイーツとかも好きだし。一番好きなのはマカロン!!
「甘いものが好きなの……!!ふわっふわのパンケーキとか最高!!久しぶりに食べたかったんだよね〜!!!」
「そうか、俺もパンケーキ好きだぞ。」
「うれしい〜!!!ありがと、凜音!」
なぜか凜音は顔を真っ赤にした。今恥ずかしがるとこあった……??
「それじゃ、流愛、行こうか…!」
顔が真っ赤なのを隠すように凜音は私の手を取って歩き始めた。
いきなり手を繋がれてびっくりしたけど、嬉しかった……!!普段凜音は私に触れないから…。もっと触れてもいいのにー…。




そんなこんなしているうちに、お目当てのパンケーキ屋さんに着いた。
「うわぁ……っ!!!かわいいっ……!!」
ここのパンケーキ屋さんは初めて来たけどすっごくかわいい……!!白とピンクで統一されてて、リボンとかフリルとかレースがめちゃくちゃいい〜!!
「ははっ…!よかったな、流愛。」
思ってたよりもはしゃいじゃってたみたい。凜音がくすくす笑っている。
「うん!!ありがと、凜音っ!」
「まだ店にも入ってないのに…ははっ!流愛はほんと可愛いもの大好きだなー。」
あ、そうだ!中にはもっとかわいいパンケーキが待ってるんだった!!!
「はやく中入ろ!!!」
パンケーキも楽しみっ!!!
「ああ。」
カランコロン、とドアのベルが綺麗な音をたてた。
「いらっしゃいませ~!何名様でしょうか??」
「2名で。」
店員さんの可愛い衣装に見とれてぼーっとしてたら、凜音が答えてくれた。
「今、カップル限定の割引コースがあるんですけど……どうしますか??」
「えと、俺たちカップル……なんで……お願いします……っ。」
カップルって言うのが相当恥ずかしかったようで恥じらいながら答えていた。凜音ったら可愛いんだから〜
「では、こちらにどうぞ。ご注文決まりましたらお呼びください。」
「はいっ…!!」
今度は私が答えた。
「どれにするっ??」
「んー…どうしようかなー、流愛は??」
「私はー……王道のいちごホイップかー…このマカロンホイップ…かなぁ〜どっちにしよう……迷う〜〜」
いちごホイップはぜったい美味しいし〜……でも大好物のマカロン……マカロンのってるパンケーキって珍しいし〜……どうしよ〜っ
「じゃあさ、俺いちごホイップ頼むから、流愛はマカロンホイップにしたら??半分つすれば両方食べられるし」
「いいのっ!?でも……凜音に悪いよ…」
凜音だって食べたいのあるんじゃないかな…??
「いちごホイップならだいじょぶそうだし、マカロンは全部流愛でいいよ」
えっ!?いいのっ!?嬉しすぎる!!
「ほんとに!?!?」
「流愛が喜ぶならなんでもいいし……」
凜音優しい……っ!好き!!
「ありがと、凜音!大好き!!」
「っ……!俺、も……。」
また凜音は顔を真っ赤にした。



店員さんを呼ぶボタンを押すとシャララ〜っと綺麗な呼び出し音が鳴った。可愛いお店は呼び出し音まで可愛いんだよな〜!
「はーいっ!ご注文をお願いします〜!」
最初の店員さんはきれいで静かなイメージの人だったけど、この人は明るくて元気な感じみたい!
「いちごホイップパンケーキと、マカロンホイップパンケーキをお願いしますっ!!」
「はぁーい!わかりました!」




その後すぐパンケーキが出てきて、私達はパンケーキを堪能した。




「ふぅ〜っ!!美味しかったねっ!凜音!!」
「そうだな。えと……。」
凜音はなにか言いたげにしていた。なんだろ……??
「言いたいことがあるなら言っていいよ??」
「俺さ、まだまだ未熟だし、すぐ照れちゃうけど…っ、流愛のこと、愛してるから…っ!だから、ずっと俺と一緒にいてくれっ!!!結婚、しよう…っ!!」
いつも通り凜音は顔を真っ赤にしながら、私に指輪を差し出してきた。
「もちろん…っ!!私も、大好きっ……!!うわぁ〜んっ……!」
そんなの、嬉しすぎるよっ…!!凜音がこんなにも私のこと、考えてくれてたなんてっ!!
「なんで、泣いてるんだっ??お腹でも痛いのかっ!?」
「ううんっ……!嬉しすぎてっ!!ぐすっ……!」
これまで生きてきた中でいちばんの幸せだよっ…!!
「それなら良かった。ずっと一緒にいような、流愛。」
「もちろんっ、凜音っ…!!!」
快晴の空には、まるで私たちを祝うように、大きな虹が架かっていた。



3年後。
晴れて私達は高校を卒業し、今日は結婚式。ゴールデンカップルにもなれて、これ以上の幸せはないよっ……!!
「流愛、準備できたー??って、可愛いっ!!流愛だいすき〜!!自慢のお嫁さんだよ〜〜っ!!」
凛音は昔に増してイケメンになった。3年前は少しムスッとしていてちょっととっつきにくい感じだったけど、今はキラキラの笑顔に言葉も優しくなったから女子に人気だ。でも、告白されるたびに私がいるから、って断ってくれているみたい。正直、凛音が浮気しなくてよかった…!って思ってる。一時期、凛音が私に飽きて浮気しちゃうんじゃないかって思ってめちゃくちゃ甘えたことがあって…。そこで凛音は溺愛に目覚めたみたい。半分私のせいです。あはは。
「もー、昔はあんなに照れてたのに嘘のようね〜。」
「あの頃は俺もまだ少年だったんだってばーっ!!もう大人だしっ!!」
「はいはい、私も大好きよ、凜音。」
凛音は前とは違って私に正直に愛を伝えてくるようになった。ここまでくると、流石にもうちょい恥を知って!!って感じだけどね…。
「じゃあ、式場に行きましょうか、俺のお姫様?」
凛音はにやにやしながら私に問いかけてきた。もーっ!やめてってば…っ!
「っ!わかりましたよ、私の…お、王子様…っ。」
恥ずかしすぎるって…!!
「よくできました、流愛。」
凛音はにこにこしながらそう言って、私の額にちゅ、とキスをした。
「んもう、凛音ったら!」
これから式なのに…これ以上照れさせないでってばーっ!!
でも、凜音と結婚できたの、夢みたい…!!最初はこんなに仲良くなれるなんて思ってなかったしね……。出会えたことに感謝しかない…!!!凜音に会えて本当に良かった!!凜音がパートナーで本当に良かったっ!!




凛音は私のの手をとって、式場を歩いてく。そのまま誓いの言葉を言い、誓いのキス。指輪を交換するときに、凜音はそっと私にささやいた。
「世界で一番愛してるよ、流愛。」
「私は凛音のこと地球で一愛してるっ!」