「今日はありがとう」 「全然!」 ちょっとは打ち解けられただろうか。 詩織からお礼を言われた。 それがなんだか嬉しくて、心地が良かった。 「じゃあ、また明日ね、詩織」 「……っ」 名前を呼ぶと、どこか頬を赤らめる。 そんな詩織が可愛らしいと思った。 「神代くんも、また明日」 また明日。 そう言われたことが、とても嬉しかった。