大きな声にみんながピクリと体を震わせ、茂木くんが飛び起きる。
「す、すみません……」
「テスト前に寝るとは、いい度胸だな」
「本当に、すみません……昨日夜遅くまでテスト勉強していて……」
「それは言い訳に過ぎんが……まぁ、テスト勉強していたなら仕方ない。今回は許すが気をつけろ」
「はい」
……本当に、茂木くんが怒られた。
しかも言っていた通り英語の時間にだ。
驚いてふと神代くんの方を見てしまった。
すると神代くんと目が合う。
神代くんは、私を見るなりニヤリと笑う。
ほら見ろ、当たっだろ?
……と得意げに。
まさかそんなわけ。
信じられないのに、信じざるを得ない。
だって、神代くんに言われなきゃ、こんなことが起こるとは思ってもいなかったから。
神代くんが言ってることは本当のことなんだろうか。
“予知夢”を見ることができるという神代くん。
もし本当なら私の未来も────



