君にたくさんのありがとうを




「仲はいいの?」


「あぁ。最初は俺に遠慮してたけど、別に父さんの人生なんだから好きにして欲しかったし、俺はすぐに受け入れたよ」


「そっか、強いね、神代くん」



私はすぐに受け入れられないかもしれない。


本当の家族になれるのかとても不安になるかもしれない。


もしかしたら、神代くんだってそうだったのかもしれない。


神代くんはすぐに自分の気持ちを隠してしまうから。


でも、本当に仲良くやっているみたいだし、それは良かった。


神代くんも新しいお母さんのことを信頼しているんだろう。


私は2人の関係性はそう見えた。



「そう。それから予知夢を頻繁に見られるようになってさ、まだまだ子どもだった中学生の俺は、クラスメイトに自慢げに話してたんだ」



テストに出る問題を言い当ててみたり、今日授業で当てられる人を予言してみたり……


それは私にもやっていたことだった。



「有名人になれた?」


「そりゃあもう、人気者だよ」



神代くんはクスリと笑う。


でも、どこか悲しげな笑顔だった。


その理由はすぐにわかる。