君にたくさんのありがとうを




病院に着くと、看護師さんたちに出迎えられ、病院の奥の部屋へと神代くんは連れていかれた。


大きな部屋の前で私は待つように伝えられた。


そこにベンチはあったけれど、そわそわして落ち着かず、とても座っている気にはなれなかった。


待っている時間は、とても長く感じた。


そしてしばらくして、どのくらい時間が経ったのだろうか。


やっと文字を映し出していた赤いライトが消えた。


自動ドアの向こうから、お医者さんらしき人が出てくる。



「神代くんはっ!?」



最悪な状況が頭をよぎる。


どうか、どうか。


神代くんの無事を神様に願う。


どうか、神様。


本当にいるのならば、神代くんを救ってください。



「大丈夫。まだ意識は戻らないけど一命は取り留めたからね」


「彼は運が良かったよ。安心してね」



そう伝えられて、体の力が一気に抜けた。


病院の廊下にへたり込む。



「大丈夫?」



お医者さんにも心配されてしまった。



「大丈夫です。本当に、本当にありがとうございます」