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懐かしい景色を駆け上がる。



ここに、



狼の溜まり場にこうして足を踏み入れるのは随分久しぶりだというのに。



こないだ来たのはノーカウントで。



だから、棗に会った日を除いて清算すれば桁違いの日数になるはず。





























「ごめん、ごめんちょっと退いて、っ」



「ちょ、危ねえな」



「あ?誰だあいつ」



「初めて見た。…どいつの彼女?」



「知らねえ」



「俺も」



「いや、いやいやいやちょっと待て、あの金髪、まさか─────」