香耶ちゃんは私の頬をむにーっと伸ばしながら、市ヶ谷君と私を交互に見た。
「市ヶ谷が菜花のこと大事にしてくれるんだったら、市ヶ谷にあげても良いかなーって。篠碕先輩はあたしの菜花を泣かせたんだし、市ヶ谷にも悪い話じゃないでしょ?ま、あんたにあげるのは癪だけどさ。」
「そんな事言われてもさ……藤乃さんの気持ちだってあるんだよ?俺たちが勝手に決めて良い事じゃ――」
「菜花は、どうしたいの?」
「八千代、もしかしてからかってる?」
私……?
突然香耶ちゃんに話を振られ、戸惑ってしまう。
どうしたい……って、庵先輩のことだよね。
話の流れからするに、きっとそうだ。
香耶ちゃんは私の頬を触りながら、優しい声色でそう尋ねてくる。
私、は……。
「私にはやっぱり、庵先輩しかいないよ。他の人に目移りする事も、ないと思う。」
手の届かない存在になったとしても、先輩は私の好きな人。
その事実は、絶対に変わる事ない。
はっきりとした口調で口に出すと、香耶ちゃんは苦笑しながらも私の頭を撫でた。
「やっぱり菜花は一途だね。先輩に振られても、忘れられないなんて。それでこそ、菜花だけど。」
「市ヶ谷が菜花のこと大事にしてくれるんだったら、市ヶ谷にあげても良いかなーって。篠碕先輩はあたしの菜花を泣かせたんだし、市ヶ谷にも悪い話じゃないでしょ?ま、あんたにあげるのは癪だけどさ。」
「そんな事言われてもさ……藤乃さんの気持ちだってあるんだよ?俺たちが勝手に決めて良い事じゃ――」
「菜花は、どうしたいの?」
「八千代、もしかしてからかってる?」
私……?
突然香耶ちゃんに話を振られ、戸惑ってしまう。
どうしたい……って、庵先輩のことだよね。
話の流れからするに、きっとそうだ。
香耶ちゃんは私の頬を触りながら、優しい声色でそう尋ねてくる。
私、は……。
「私にはやっぱり、庵先輩しかいないよ。他の人に目移りする事も、ないと思う。」
手の届かない存在になったとしても、先輩は私の好きな人。
その事実は、絶対に変わる事ない。
はっきりとした口調で口に出すと、香耶ちゃんは苦笑しながらも私の頭を撫でた。
「やっぱり菜花は一途だね。先輩に振られても、忘れられないなんて。それでこそ、菜花だけど。」

