本当に……どうしようもない。

 今の現状も、俺自身も。

「はぁ……。」

 いろんな感情が入り混じったため息を吐き出し、空を仰ぐ。

 俺の気持ちとは正反対の、綺麗な快晴。

 今はこの快晴さえ……憎く見える。

 俺はこれから、どうすればいい……?

 菜花と迂闊に会えない、菜花に自由に触れない。

 そんな制限をされて、我慢ができるかどうかが心配だった。

 もし菜花の熱が冷めて、他の男の元へ行ったら……いや、考えるのはやめよう。

 別れた手前俺がどうこう言える立場じゃないが、つい言いたくなってしまう。

 ……菜花は誰にも、渡さない。

 独占欲が強すぎる、愛が重たい。そう言われても構わない。

 だから……こんな地獄から、抜け出したい。