どうしよう……涙が止まらない……。

 先輩に貰ったペンダント。

 四つ葉のクローバーがついていて、私好みのすっごく可愛いもの。

 本当に、先輩は凄い人っ……。

「先輩……大好きっ……。」

 好きで好きで、どうしようもない。

 誰よりも好きで、誰よりも愛している。

「俺も好き。というか、好きじゃ表せない。」

 私を抱きしめ返してくれながら、先輩はそう呟いた。

 その瞬間、私の耳元でこう囁く先輩に、ドキッと胸が高鳴る。

「愛してる。」

「……私も、ですっ!」

 私、凄く幸せだ……。

 どうしようもなく幸せで、好きが溢れてやまない。

「せん、ぱい。」

 泣いているせいで上手く言葉を発せないけど、頑張って口にする。

 先輩には、急なキスはダメって言った。

 でも、私からキスした事はないから……いい、よね。

「大好き、ですっ……。」

 そう言った後に、少し背伸びをして先輩と唇を重ねる。

 ちゅっと控えめに聞こえたリップ音が恥ずかしさの引き金となり、慌てて顔を背ける。