溺愛したい彼氏は別れても、溺愛をやめたくない。

 え……と驚く暇もなく、先輩に手を引かれる。

 どこに連れて行かれるんだろう……?

 だけど、もう少しだけでも先輩といられるのは嬉しかった。

 だから私は手を引かれるまま、先輩の背中を見つめていた。