溺愛したい彼氏は別れても、溺愛をやめたくない。

 そのおかげなのか、先輩にはたくさんの視線が集まっていた。

「あの人かっこよくない? ヤバいんだけど。」

「しかもあの子彼女かな? めっちゃお似合い~。」

「二人揃って尊いわ~……。」

 やっぱり先輩って、どこに行っても人気なんだなぁ……。

 凄いなぁなんて思いつつも、ちょっとだけ……嫉妬しちゃったりもする。

 先輩は、私だけのものだもん……なんて。

 でもそんな事言って、先輩のこと困らせたくない。

「菜花、そろそろ行こうか。」

「はいっ!」

 今は先輩とのデートをめいっぱい楽しもうっ!

 私はそう思って気持ちを切り替え、差し出してくれた先輩の手を握った。



 わぁ……凄いっ。

 この前私がリクエストした小動物カフェの中に入り、席に案内される。

 たくさん美味しそうなメニューがあって、どれを頼もうか迷ってしまう。

 うー……このケーキも可愛いし、こっちのクレープも気になるなぁ。

 こんな事であんまり時間を食いたくないのに、つい考え込んでしまう。

 その時、先輩が私のメニューを覗き込んで店員さんに注文をした。