溺愛したい彼氏は別れても、溺愛をやめたくない。

 そして今、私は姿見の前に立っている。

 あれこれと服を選び、うーんと悩む。

 こっちの服も可愛いし、でもこっちのも……。

 いろんな服をクローゼットの中から引っ張ってきて、鏡の前で合わせてみる。

 今日は先輩とまた付き合い始めて初めてのデート。

 いつも以上に気合を入れていて、私はようやく決める事ができた。

 結構悩んじゃったけど、こんな感じなら良いかな……?

 薄桃色と白色のフリルワンピースに、薄手の白色のカーディガンを合わせる。

 今は気候の変動が激しいから、体温調節できるような服が良いと思ってこれにした。

 アウターがあれば、何とかなりそうだしっ。

 私は一回姿見の前でくるっと回ってから、肩掛けのバッグを持って一階に降りた。



「あ、菜花可愛い~! その服めっちゃ似合ってる!」

「ありがとう、香耶ちゃん!」

「よーっし、あたし頑張っちゃうよ~!」

 リビングルーム内に入ると、香耶ちゃんが荷物を整理しながらソファに座っていた。

 どうして私のお家に香耶ちゃんがいるのか……それは、私が呼んだから。