兄さんの彼女で、まぁまぁ仲はいいと思う。愚痴言う事ができるし。
だからといって、菜花しか興味ないけど。
スマホを見ながら、ぼーっと電車を待つ。
その時に美幸さんがこう口にした。
「あのさ、菜花ちゃんと別れたって本当?」
「……はい、そうですよ。」
菜花と美幸さんは会わせた事はないけど、美幸さんは菜花のことを一方的に知っている。
きっと、兄さんが言ったからだろうな……。
勝手に菜花のこと言うなよ、と言いたい。
まぁ、美幸さんはまだ女性だから割り切る事はできるけど。
兄さんにも嫉妬するくらいなんだから、あんまり言わないでほしいのが本音。
俺がそう答えると、美幸さんは驚いたように声を発した。
「やっぱりそうなんだね。識が言ってた事は本当だったんだ。にしても、一途な庵君が切り捨てるなんて……おかしな話だよね。概要は識から聞いてるから何となく分かるけど、庵君も極端なんじゃない? 何もそこまでしなくても。」
「兄さんと同じ事言わないでください。」
全く……やっぱり付き合いだすと、性格が似てくるものなのか。
だからといって、菜花しか興味ないけど。
スマホを見ながら、ぼーっと電車を待つ。
その時に美幸さんがこう口にした。
「あのさ、菜花ちゃんと別れたって本当?」
「……はい、そうですよ。」
菜花と美幸さんは会わせた事はないけど、美幸さんは菜花のことを一方的に知っている。
きっと、兄さんが言ったからだろうな……。
勝手に菜花のこと言うなよ、と言いたい。
まぁ、美幸さんはまだ女性だから割り切る事はできるけど。
兄さんにも嫉妬するくらいなんだから、あんまり言わないでほしいのが本音。
俺がそう答えると、美幸さんは驚いたように声を発した。
「やっぱりそうなんだね。識が言ってた事は本当だったんだ。にしても、一途な庵君が切り捨てるなんて……おかしな話だよね。概要は識から聞いてるから何となく分かるけど、庵君も極端なんじゃない? 何もそこまでしなくても。」
「兄さんと同じ事言わないでください。」
全く……やっぱり付き合いだすと、性格が似てくるものなのか。