でも……どうして先輩は、助けてくれたの?

 だって、彼女さんがいるはずじゃ……。

 彼女さんじゃなくても、あの女の人は……。

 だけどそう言えるはずもなく、先輩に腕を引かれたまま悶々と考えていた。