溺愛したい彼氏は別れても、溺愛をやめたくない。

 だけど、特に気になるような内容はない。

 どういう事……と疑問を抱きながら、恐る恐る下にスクロールする。

「…………え?」

 そしてやっと……見つけてしまった。

 掲示板にはある写真が貼られていて、たくさんのコメントがついている。

《篠碕先輩って藤乃さんが彼女じゃなかったっけ? 別れたの?》

《うわ……もしかして篠碕って案外プレイボーイだったりして。あんな爽やかな顔して、中身はとんでもない獣かもな。》

《ていうか篠碕君の隣にいる人すっごい美人なんだけど! あたしたちじゃ勝てないわ。》

 好き勝手書き込まれているコメントを見ながら、私はその写真を見る。

 ……庵先輩と、あの女の人。

 映っているのは私がこの前見た二人で、仲睦まじそうに見える写真。

 傍から見ると先輩と女の人は恋人同士に見えて、むしろそうとしか見れなくなる。

 カップルらしい事をしている写真じゃなく、ただ近くにいて笑い合っているだけのもの。

 ……それなのに、これまでにないくらい心臓が鳴っていた。

 心臓が壊れちゃいそうなほどショックを受けて、スマホを香耶ちゃんに返して足早に教室を出る。