その、客人を招き入れる2階リビングに面したワンフロア(海一望!)…、その一室がインスタグラム”ギブソンタケルの部屋!”のネーミングとなる。
”ココ”に招き入れられたお客(ファン?)は、24時間、この部屋(厳密にはこの家!)に居られる。

この間…、客はギブソンタケルに好みのカクテルを作ってもらい、二人きりでグラスを交わしながらの会話を嗜める。
その間…、リビングにあるグランドピアノ(ギターもOK)でリクエスト曲を生演奏してもらえる。
その後…、海の見えるルーフバルコニーで、肩を組んで談笑&牧師タイムを暗くなるまでやってくれる。
その後のその後…、ギブソンが納得できればベッドイン…、乃至はそれに準じた着服状態でのペッティング(無論、正規マッサージのみ含)…、も可!

ギブソンタケルの部屋を訪れる彼女(時にはオトコも!)らは、この夢のような至れり尽くせりの日常解脱さながらたる、夢か幻かのパラダイス気分を満喫できると!
で…、その際のお値段⇒”ギブソンタケルの生活費月55万円÷30日✖1,5日(ギブソンタケルの睡眠時間を余剰加算)を現金前払いで月一度を上限に繰り返し利用・訪問できると(もっとも、予約満杯でほぼ3か月待ちが常態化)…!

つまり、客は約4万円弱のキャッシュ前払いで、ギブソンタケルの1日、24時間を独占できるということになる。
これは安い!
そんな”ギブソンタケルの部屋”なるインスタグラムにたどり着き、眼を輝かせた世の然るべき女子たちは少なくなかったという訳で。

東京都下、某市にあるボロアパートに一人暮らしな25歳になる水元ノゾミもその一人であった。
約2年前…、彼女は迷いに迷った末、ギブソンタケルの部屋へエントリーメールを送信する…。

結果、彼女のゲットしたそのプラチナチケットは3週間後の金曜日…、文字通りモロ丸1日!
すわっ!…ただ今お一人様真っ最中のノゾミは、勤務先のFデパートに親戚の結婚式名目のウソで有給をゲット…。

かくて、心臓ばっくんばくんを催しながら、”その日”をデレデレ顔で指折りカウントダウンで20日を過ごしたのち、めでたしめでたし…、ギブソンタケルの部屋に足を踏み込むのだった…。