ーー今日は二学期の終業式。


担任が冬休みの過ごし方について説明を始めて、来年の始業式の時の持ち物を黒板に書き綴っていると…。
小さく折られた手紙が友達を通して私宛に回ってきた。



早速、手紙を開けてみると…。
小さな文字で《あーりんへ 終業式が終わったら、大事な話があるから体育館前に来てね。 美玖より》と、書いてあった。



何でミクが私を?
大事な話って何だろう。



彼女とは普段から仲良く話すような間柄ではない。
急な呼び出しに頭を傾げながらも、終業式が終わってから一人で約束の場所へと向かう。



先に待ち合わせの場所で待っていたミク。
約束の場所に到着すると、彼女は目を潤ませながら私に頭を下げた。



「ゴメンなさい」



顔を合わせたと同時にいきなり頭を下げられたので、正直戸惑った。



「えっ。何なに?急にどうしたの?」



困惑している私に対して、ミクはキョトンと上目遣いで話し始めた。



「………私なの。一学期にあーりんの上履き隠したのは。謝るのが遅くなったけど…、本当にゴメンなさい」

「えっ…、どうして今頃上履きの話を…」



衝撃的な展開に驚きつつも、ミクが上履きを隠すには何らかの理由があるんだと思い、聞く事にした。