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「ミク…。谷崎にフラれたみたい」
ノグからミクの告白結果を聞いたのは、谷崎くんとケンカをしてから一週間後の事。
ーー場所はノグの家。
ノグは、傷心して元気のない私とミキを自宅に招待してくれた。
学校でミクの仲良い友達が告白話について話しているところをたまたま耳にして、途中から話に割り込んで事実確認した様子。
情報は間違いないとか。
ミクと谷崎くんが付き合っていない事を知ってホッと胸を撫で下ろした。
心に少し余裕が出来たお陰か、先日谷崎くんに告白しようとした事を二人に伝えた。
すると、二人は何の相談もなしに思い切った行動に移した私に酷く驚いている。
愛里紗はあの時の事を思い巡らせながら、泣かないようにキュッと唇を強く噛み締めたが、二人の優しさに負けて涙をポロポロと溢れさせた。