ーー修学旅行から帰って来てから、今日で三日目。

土日の間、自分の部屋にこもって泣いた。
泣いて泣いて…、泣き腫らした。



修学旅行から帰宅するなり閉ざした部屋で泣きこもる娘に母親は心配しつつも、そっとしておく事に。



沢山泣いても気は晴れる事はなく…。
散々泣き腫らした目は、とても熱く重く感じた。




ミクは勇気を出して谷崎くんに告白した。

それは、十二年間の人生の中でトップニュースになるほどショッキングな出来事だった。
噂を人づてで聞いてから、谷崎くんの返事が気になっている。



まさか、ミクの告白を受け入れてないよね…。



嫉妬と不安の狭間で気持ちが揺れ動いていた愛里紗は、翔の隣をミクに奪われてしまうのではないかと思い焦っていた。

しかし、無情にも普段通りの日常生活がそこに待ち受けている。



部屋にこもって泣いてばかりいないで。
学校…、行かないと。