「お前が好きだ……。迷惑なら二度と現れない。…でも、迷惑じゃないなら諦めない。それに、ライバルが誰になっても俺には関係ない。俺が向き合ってるのはお前自身だから」

「……っ」



「これからは神社で両手を合わせてくれた日以上に幸せにする。流した涙以上に大切にしていく。寂しい思いをさせた分以上に楽しい思い出を作っていく。失った五年間分を幸せな未来で埋めつくしていく。約束する。……だから、俺の隣にいて欲しい」



まるでシャワーを浴びているかのように彼の愛が全身に染み渡った瞬間、堪えていたはずの涙が溢れた。




早く忘れなきゃって思っているのに、好きだなんて言わないでよ。


我慢して、
我慢して、
我慢して……。

自分の気持ちにそっぽを向いて堪えているのに辛過ぎるよ。

『私も好きだよ』って素直に伝えられたら、どんなに幸せなんだろう…。