理玖の言動が無性に気に食わない翔。

そして、見知らぬ相手から物凄い剣幕で食ってかかられた理玖。



翔は話し合いの場を静かな場所へと移す為に、理玖の首に巻いているマフラーに手をかけて歩き始めた。



「話があるから、ちょっと来い」

「おいっ…、なんだよ。てめぇ、俺のマフラーを掴んでんじゃねーよ。首が締まるから離せよ!」



理玖は、翔の意図がわからなくて反抗的な態度を示していたが、マフラーで徐々に首が絞まっていくと、苦しさのあまり我慢してついて行くしかなかった。




翔の周りから一歩も離れなかった三人組は、翔の待ち人が校内でイケメンとして名高い理玖と知るが、翔が理玖の胸ぐらを掴んで引き寄せた瞬間、笑顔が消えた。