ーー理玖と付き合い始めてから、ちょうど二ヶ月経った。

お正月の三が日を終えてからすぐに塾は始まり、今は塾からの帰り道。
いつも通り、理玖は私の身を案じて自宅までの帰り道を送ってくれる。



語学学校に通って忙しいはずなのに、お迎えは一度も欠かした事がない。
どんなに遅れても必ず迎えに来てくれる。

私の事をお姫様みたいに大切に扱ってくれる。





3秒…5秒……10秒。



私達は日を増すごとに長いキスをするようになり、塾やデートの帰り際にキスをするのが日課になった。

理玖の柔らかい唇から愛がヒシヒシと伝わってくる。



女の子の扱いに慣れてる理玖。
キスが上手。
中三の頃に屋上前でキスをした時とは全く違う。

あの当時の唇を重ねただけの不器用なキスじゃない。



今まで何人の女子とキスをしたの?
今日で何回目のキスなの?

付き合いたての頃の20%だった気持ちはいま何パーセントになったか分からないけど、彼の唇を素直に受け入れてる自分もいる。