理玖からのメッセージを全て見終えると、自責の念に駆られるあまりに怖くて身体が震え始めた。



夕方の自分はどうかしてた。
冷静に考えてみると、翔くんとの再会を切実に願っていたとはいえ何であんな事したのかなって。



それに、裏切ったのは理玖だけじゃない。

咲に裏切られたからといって、自分も同じ様に仕返しをするつもりだったのかな。
翔くんと抱き合ったって事は、そーゆー意味だよね。



咲は翔くんの彼女なんだよ。
私は自分の彼氏を裏切って、親友の彼氏に何を求めてるの…。

それに、いま寄り添いたい相手は翔くんじゃない。
現実にしっかり目を向けて、夢の世界から目を覚まさなきゃダメだよ……。



不埒な一瞬の過ちは、次第に現実味帯びて多大なる後悔へと誘っていく。

愛里紗はスマホをギュッと握りしめながら、あまりにも身勝手な自分に腹が立って、潜り込んだ布団の中で身悶えした。