独占欲の塊になってしまったのは、大切な人がライバルに切り替わってしまったから。
過去の経験を踏まえると、普通に告白するだけじゃ受け入れてもらえないだろうから、何かいい方法はないかと考えたところ、彼と共通の悩みに行き着く。
両親の不仲は彼も経験済だから共感するところがあったようで、弱いところを突いて自分を支えて欲しいと頼んだ。
こうして私は少しでも有利になる方法を選び抜いて三度目のチャンスに賭けた。
すると、『好きになるかは分からないけど』と言って、彼は気持ちを受け入れてくれた。
きっと同じような境遇を迎えた私に同情したんだと思う。
でも、彼が交際を決意した瞬間。
忘れられない人への踏ん切りをつけて、前に進む準備が出来たのかと思った。
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