理玖のイジワル。
私だって英神高校に通いたくて一生懸命勉強したのに。
ひどいよ…ひどいよ…。
自分の方が少し勉強が出来るからって。
「ははっ、冗談。俺は何する訳でもなく、ただ1分でも長くお前と一緒に過ごしたいだけ。あれしたい、これしたい…とかじゃなくて、お前の顔を見ていられるだけで充分」
理玖はそう言うと、優しく穏やかな目で覗き込むように向けてきた。
バカ……。
私と長く一緒を過ごしたいだなんて。
顔を見ていられるだけで充分だなんて。
理玖は一心不乱に気持ちを伝えてくる。
だから、理玖の想い…。
いつもちゃんと届いてるよ。