中学の頃に感じていた気まずさはもう取り払われているし…。
卒業式の日に強引に唇を重ねた理由だって本人の口から聞いた。

嫌いになる要素が一つもないから、拒む理由なんて見つからないよ。




理玖は月末で塾を辞めちゃうし、語学をマスターしたら留学しちゃう…。
一つでも決断を誤ったとしたら、取り返しがつかなくなくなる。



二度目まで有りだった事が、三度目はもう無しになる。

そう思った理由は、中学生時代から高二の今まで彼が全ての想いをぶつけてきたから。




もし交際を断ってしまったら…。

太陽のような笑顔を失ってしまうのかな。
好きでもない誰かと付き合って、私を忘れる努力するのかな。
それとも、このまま自分の気持ちを我慢しながら生きていくのかな。


もしそうだとしたら、こっちまでやりきれなくなるよ……。