愛里紗は理玖の隣に着席すると、理玖は何かに閃いたようにパアッと目を輝かせる。



「そうだ!久しぶりに俺んちに来ない?一緒に勉強しよう」

「今日は予定がないから行ってもいいよ」


「よっしゃ。……じゃ、決まり。後で家に連絡するわ」



一見、恋人でもないのに男の家に遊びに行くなんて…と思われがちな会話だけど、実は理玖の母親と仲が良かった。

当時は、グループ交際をしている仲間内でよく家に押しかけていた。
それぞれの家を転々として遊びに行っていたけど、一人っ子の理玖の家にお邪魔する事が一番多かったかも。



理玖のおばさんは、明るくて面白くて個性的。
彼はおばさんの血を丸々受け継いでるのがよくわかる。

中学の頃は、理玖の家の明るい雰囲気が好きだったなぁ。
久々におばさんに会いたいよ。