一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

「お〜!晴って読んでんだー。いいね、幼馴染って感じで」
ニヤニヤしながら言う葵。
言われてみれば不自然だ。

「もう、次から三浦先生って呼ぼ。」

「えー、いいのに、晴で」

「私で遊ばないでよ〜、どうすんの看護師さんに誤解されてたら」

「ん〜、たしかに女の嫉妬は怖い。じゃあ、今日話してみれば?三浦先生と」

そんな話をしていたら、本人が来た。

「みな、有川先生。今日一緒に帰らない?」
「え?ヤダって言ったら?」

「ん?なんか言った?」
有無を言わせない無言の圧…

「はい、帰らせていただきます。」

「よろしい、駐車場で」
そのやり取りをみていた葵が吹き出した。
「流石だね、幼馴染って感じ。いいコンビになりそう。」