いや、 まだ何も始まってねぇし、 終わってもないだろ。 いつまでも女々しいことしてんじゃねぇぞ俺。 ダサすぎるだろ。 諦めたって言われても、一度は好きでいてくれてたんだ。 だったら、 今度は俺が、本気でぶつかりに行く。 絶対、また振り向かせてみせる。 「っしゃ」 さっきまで項垂れていた自分に喝を入れて、また歩き出した。