君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜



「よかった。昼めし食べた?」


「うん。今日はオムライスにしたよ」


「いいなー。俺も食いてー。リハビリ病院だからまだマシだけど、いい加減こっちの飯もう飽きてきたわ。日本食が食べてぇ」


「ふふ、そっか、アメリカの病院食だもんね。優さんに作ってきてもらったら?」


「そうだなー。でも、ひとりで食べても美味くねぇんだよな。・・・鈴と食べたい」


「っ、うん。こっちに帰ってきたら、一緒に食べようよ。あ、私作るよ、最近自炊してるの」


「え、マジ?それは絶対食べたい」


「うん。練習しとくから、早く食べに来て」


「・・・今すぐ行きてー」


「ふふ、楽しみだなー奏に食べてもらうの」


すっかり自分の世界に入り込んで、奏との会話を楽しんでいた。