君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜



「コ、ン、ニィ、チ、ワ!」


覚えたばかりの慣れない日本語で挨拶をしてくれる。


「こんにちは、ケビン」


俺が笑顔でそう返すと、嬉しそうに笑った。


ケビンは、ホームステイしていた家の近くに住む6歳の男の子だ。


元々は全く関わりはなかった。


ある日のバスケの練習の帰り道、俺の目の前でボールを追って道路に飛び出し、車に轢かれそうになった男の子がケビンだ。

俺は咄嗟に走り、ケビンを突き飛ばしたが、その代わりに俺が車に撥ねられた。

俺は頭を強く打ってそこから事故の記憶はないが、救急車で運ばれたらしい。


ケビンは、かすり傷で済んだと後から聞いた。


ケビンの家はどうやらお金持ちらしく、詳しいことはわからないが俺を特別室に入院させてくれている。


お見舞いに来てくれたケビンの両親の言葉は全部は理解できなかったものの、すごく感謝されているということは伝わった。