もう用がなくなったスマホの画面を暗くすると、イヤホンを外し起こしていた背中をベッドへ倒した。 60度くらいまで頭を上げてあるベッドを下げようかとリモコンを握る。 握って、やっぱりもう少しこのままでいいかとベッド柵にリモコンを掛けた。 そのままぼーっと窓の外を眺める。 たった今、鈴を見たからか余計に虚無感に苛まれていた。 「so!」 病室の扉を開けて、色素の薄い癖っ毛の男の子が駆け寄ってくる。 ベッドまで来ると、くりっくりの綺麗なブラウンアイが俺を見上げた。