「奏、・・・好き」 「っ、なんか鈴、大胆になってね?お願いだから、それ以上煽らないで」 頬をほんのり赤く染めた奏は、私をぎゅっと抱きしめると「俺の方が好きだよ」と耳元で囁いて帰っていった。 ドアの前に突っ立ったままの私は、さっきまでの自分の言動と奏の最後に言った言葉を思い出して、顔を真っ赤に茹で上がらせていた。 少し前まで大問題だった美希ちゃんが奏に告白することなんて、寝る時にはそれほど大きな問題ではなくなっていた。