君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜

えっ

もう帰るの？


そう思って、気づいたらドアに向かう奏を後ろから抱きしめていた。


「っ、鈴！？」


「･･･もう帰るの？」


「･･････はぁー。鈴、俺だってこのまま鈴といたいよ。でもそれはできないから、俺も我慢できねぇし、･･･ちょっと察して」


振り向いた奏の顔を見上げて、頭にハテナを浮かべていると、


「わかった。じゃあ今日はこれで最後な」


そう言って、今度はさっきより長めのキスをしてくれた。