「私の話はいいから、鈴の話しようよ」 「私?わたしはーーー」 ーーーー蘭ちゃんは知っている。 私が、奏を好きだったことを。 「ーー特になにもないかな」 最近の恋愛に関することは、私の周りで蘭ちゃんのことくらい。 「そっか」 蘭ちゃんは優しく微笑んでくれる。 「そろそろ行く?」 「そだね」 そのあと私たちはショッピングモールで買い物をして別れた。