問題児のように暴れて喚き、まゆずみまゆずみと繰り返し、焦点の合わない目で病室の扉を見つめ、だめだめまゆずみまゆずみおれをころしてころしておれをかんでころしてまゆずみ、と届くはずのない声を届けるように手を伸ばす。時折息が詰まり、苦しみ、咳き込み、その勢いで吐き散らかせば、ぐわんぐわんと目の前が回った。訳が分からなくなっていた。音も声も拾えなくて、ぐらぐらと揺れている。自分が揺れているのかも、周囲が揺れているのかも、もう判断できなかった。嘔吐きながら泣いて、泣きながら嘔吐いて、何のために生きているのかも分からなくなって、死にたくて、消えたくて、まゆずみまゆずみおれをころしてころしてと気が狂ったように懇願し続ける。ゆきのをころすならおれをころして。そればかり。それだけが、狂った思考を支配していたのだった。おれをころして。ころしてほしい。ゆきのをころすなら。おれをころしてほしい。
自分を見失うほど混乱し、どこかが痛いのにはっきりとどこが痛いのかも分からずに悶え、は、は、と次第に息が浅くなる。呼吸がままならなくなり、それが更に俺を狂わせた。助けがほしくて、医療のプロがこんな俺を救おうとしてくれているのに、他の誰でもない黛に助けてほしくて、俺は這うように、それこそ落ちるように、ベッドから降りようとしていた。黛のことしか頭になかった。黛のことしか考えられなかった。まゆずみまゆずみまゆずみ。
自分を見失うほど混乱し、どこかが痛いのにはっきりとどこが痛いのかも分からずに悶え、は、は、と次第に息が浅くなる。呼吸がままならなくなり、それが更に俺を狂わせた。助けがほしくて、医療のプロがこんな俺を救おうとしてくれているのに、他の誰でもない黛に助けてほしくて、俺は這うように、それこそ落ちるように、ベッドから降りようとしていた。黛のことしか頭になかった。黛のことしか考えられなかった。まゆずみまゆずみまゆずみ。



